中里さん中里
佐久市にあるシステム・ワンにやって来ました。こちらでは宇宙、航空、FA(工場自動化)、産業機械、船舶、海洋……と多彩な分野で活躍する試験装置や測定機器の開発を行っています。まずは入社3年目の技術職、沖浦さんに詳しく聞いてみましょう!
技術部 メカロトニクス開発課
沖浦 遼さん
入社3年目

中里さん中里
仕事内容を教えてください。
沖浦
当社の主要製品が、航空機や自動車の製品開発に使う試験装置や測定機器です。私の担当はCADを使った機械設計と組み立て。例えば、航空機のエンジンシャフトに傷がついていないかチェックする装置の治具(機械工作で工作物を固定し切削工具などを制御する装置)や、燃費効率を上げるためエンジンシャフトに細かな粒子を当てるブラスト処理の装置などを手がけました。

中里さん中里
仕事で面白さを感じるところは?
沖浦
製品のほぼすべてが、自動車メーカーやジェットエンジンメーカーといったクライアントの要望に合わせた「一点もの」。2年半で約20製品を担当してきましたが、仕事のたびに新たな発見があります。手がけた製品は手のひらに乗るものから数メートル大まであり設計期間も1週間~3ヶ月とさまざまですが、完成時は達成感がありますね。

中里さん中里
クライアントとの打ち合わせも、営業担当者ではなく技術担当者が直接行うそうですね。
沖浦
やはり技術者でなければ分からないことがあるのでスムーズですね。主要取引先のジェットエンジンメーカーは東京にオフィスがあり、よく打ち合わせに行きます。時には難しいオーダーもありますが、そんな時は社内に持ち帰って検討し、上司に相談するなど試行錯誤します。

中里さん中里
入社の理由は?
沖浦
地元の佐久市で就職を考えていたんです。上田市の長野県工科短期大学校の生産技術科に進学し、学校の求人情報で当社に出会いました。説明会で大型装置の製造現場を見て、こんな仕事に関わりたいと感じて。入社後は学校で学んだことがすぐに役立ち、1年目から仕事を任されるようになりました。

中里さん中里
この仕事の舞台裏エピソードを教えてください。
沖浦
私たちが書いた設計図を元に加工業者さんから製品が仕上がってくるのですが、ネジ穴がずれていたりと微調整が必要なことがあるんです。そんな時は自分で手作業で調整するのですが、直接触れるうち素材の特性に詳しくなってきて。結果的に設計にも役立っています。失敗も役に立つんですね(笑)
中里さん中里
ありがとうございました!続いては技術部長の宮越さんです。
取締役 技術部長
宮越昭彦さん

中里さん中里
どのような体制で開発を行っていますか?
宮越
当社の技術部は、機械・電気・ソフトウェアの3部門で成り立っています。人間の体に例えると体を作るのが「機械」、血管や神経は「電気」、脳は「ソフト」といったイメージですね。現在の技術部メンバーは各分野3名の総勢9名。一つのプロジェクトに各分野の技術者が参加し、チームで完成に向けて取り組みます。
中里さん中里
専門性に特化したニッチな分野ですね。
宮越
例えば航空機部品の探傷検査機器を作るプロジェクトで名前が挙がるのは、当社を含めて全国でも3、4社のみですね。

中里さん中里
自動車分野ではどんなプロジェクトを?
宮越
自動車メーカーの技術開発研究所から依頼されて、開発段階に欠かせない試験装置や測定機器を開発します。つまり、世の中に登場する数年前にプロジェクトに関わることになるんですね。最近増えている安全運転システムやターボチャージャー搭載モデルも、かつて試験装置を手がけました。そういった意味では、業界の先端を感じられる仕事です。

中里さん中里
航空分野でも高いシェアを誇っています。
宮越
我々の製品には航空機に乗る部品はほとんどなく、その部品を試験する装置が主です。例えば、航空機は安全のため定期的にエンジンを取り外して試験と整備を行いますが、そこで部品に亀裂などが入っていないかを検査する装置が我々の製品。「オーバーホール工場」と呼ばれるジェットエンジンの整備現場に行き、実際に試験を行った経験もあります。
中里さん中里
大変な事、そして嬉しいことは何ですか?
宮越
オーダーメードなので細かな要望が多く、何度も失敗を繰り返すこともあります。でも仕事としては苦労したものの方が達成感があって忘れがたい。まさに産みの喜びですね。

中里さん中里
どんな学生に来てほしいですか?
宮越
粘り強く、失敗しても懲りない方です。技術職は最初の3年間は分からないことが多く大変ですが、これまで見てきた経験上、3年で化けるんです(笑)。分からないことはどんどん相談できる環境ですので、ぜひ頑張って頂きたいですね。
中里さん中里
ありがとうございました!最後は代表取締役の市川さんのインタビューです。
代表取締役
市川時男さん

中里さん中里
会社の特色を教えてください。
市川
ある機能に特化した特注のシステムエンジニアリング製品、つまり「一点もの」の設計から製造までを行う提案企業という点です。現在の主な事業分野は「航空」「自動車」「医療機器」の3つ。年間少なくとも600件ほどのプロジェクトが進行しています
中里さん中里
医療機器も手掛けているのですね。
市川
新たな取り組みですね。ガンなどの医療検査の際に、患者さんから採取した検体から標本を作る装置を開発しました。国内はもちろん、商社を通じてドイツにも流通しています。この装置は特注ではなく市販品ですので、継続的な収益源としても期待しています。
中里さん中里
営業担当者でなく、技術担当者が打ち合わせから行う点も特徴的です。
市川
「技術営業」という位置付けですね。やはり技術が分かる人間でなければスムーズに進みませんから。インターが近いので、東京のクライアント企業まで車で打ち合わせに行くことも多いです。
中里さん中里
設計だけでなく、機械の製造まで社内で行なっていますね。
市川
当社は量産型ではなくオーダーメイド型なので、大規模なラインや場所はそこまで必要ではありません。組み立て・調整・検査まで社内で行うので、技術者も製品が誕生する瞬間を間近で見ることができます。
中里さん中里
どんな人材を求めていますか?
市川
機械を組み立てることやパソコンいじりが好きな人など、ものづくりに興味がある人は楽しめる仕事だと思います。当社の強みは、専門に特化した開発力と技術力。この力をこれからも維持し、高めていく力となって頂きたいですね。
中里さん中里
ありがとうございました!