中里さん中里

今日は、松本市の昭和産業株式会社にやってきました。生コンの製造販売、セメントとコンクリート二次製品(工場で製品に加工したもの、現場に運搬して必要な形に成形した建造物など)の販売、さらにショッピングセンターの経営も手がけるこちらの会社。まずは入社3年目の山本さんにお話を伺います!
穂高工場 試験室員
山本裕貴さん
入社3年目

中里さん中里
仕事内容を教えてください。
山本
品質管理担当として、コンクリートの材料チェックやできあがった生コンクリートの試験を行っています。社内だけでなく、工事の現場へ出向いて品質試験を行うことも多いです。
中里さん中里
山本さんは他業種から転職したそうですが、こうした専門的な仕事はどのように覚えたのですか?
山本
先輩の指導のもと、また仕事を見ながら少しずつ覚え、1年ほどで大きな現場も任されるようになりました。入社前はコンクリート製品についてほとんど知識がなかったんですが、現場に行くようになってさまざまな業種の方とかかわる仕事だと実感しましたね。一昨年オープンした「大型商業施設」の建設工事にも携わりましたが、大きな現場だったので刺激になりました。

中里さん中里
やりがいを感じる瞬間は?
山本
品質管理という業務は、要求された規格を満たして当たり前。「日々何事もなく過ぎること」がベストですね。
中里さん中里
なるほど・・・要求に応えるため苦労することもあるのでしょうか?
山本
例えば通常と違う特殊配合のコンクリートを依頼された場合、クライアントの要求を満たす基準に達するまで試験室で「試験練り」を行います。ベストな配分を探り、何度も試行錯誤する瞬間です。

中里さん中里
責任ある仕事ですね。
山本
高速道路工事などは特に検査基準が厳しく、現場に搬入する「生コン車」の中身を1台ずつすべて試験するんです。万が一基準を満たさなければ、その車に積んだ生コンは丸ごと使えないと判断され、返品されてしまうんです。そんなときは、かなり緊張しますね。
中里さん中里
それだけ大きな仕事にかかわっているということですね。ところで、この仕事の「舞台裏」を教えてください。
山本
当社には「ホメホメ制度」がありまして、毎年「褒めたい!」と思う社員を自由に投票できるんです。グループ本社で統計をとって、人気がある人は表彰されるんですよ!
中里さん中里

素敵な制度ですね!続いては山本さんの先輩にあたる和田さんにインタビューです。
松本工場 試験室員
和田和也さん
入社4年目

中里さん中里
試験室では、毎日生コンの材料をチェックして品質を管理しているんですね。
和田
コンクリートの原料は砂や砂利なので、それらの状態によって仕上がりの状態が変わるんです。毎朝、原料となる砂をサンプルとして採取して、一定条件のもとで粗粒率(粗さ)が基準を満たしているかなどを確認しています。
中里さん中里
なるほど、砂や砂利の状態によって仕上がりが変わるんですね。

和田
はい。砂に含まれる水分量も毎日変わるので詳細に計測し、工程で加える水の量を修正しています。
中里さん中里
まさにコンクリートの品質を支える仕事ですね。
和田
生き物のように毎日状態が変わるので面白いですね。工場での工程検査も一日2回行っていますし、成形したコンクリートを水中に一定期間沈めて、圧縮強度試験を行い強度を計測するなど、さまざまな試験を行っています。

中里さん中里
社内の雰囲気はどんな感じですか。
和田
スタッフの雰囲気は良いと思います。品質管理の最終確認は上司である酒井主任が行いますが、風通しが良い環境なので意見が出しやすいですね。僕は松本工場勤務、山本くんは穂高工場勤務ですが、仕事量によってはお互いのエリアを応援し合うこともあるんです。

中里さん中里

ありがとうございました。では和田さんの上司である酒井主任にお話を伺いましょう!
松本工場 技術主任
酒井寛さん
入社26年目

中里さん中里
酒井さんは現在、品質管理部門のリーダーを務めていらっしゃいますね。
酒井
先ほど登場した山本くん、和田くんもそうですが、当社では入社後まず品質管理部門に配属され、品質の重要性を徹底的に身につけます。私自身は製造部門、資材部門も経験しましたが、品質管理部門の経験が一番長いですね。
中里さん中里
部下にはどんな心構えを伝えていますか?
酒井
何でも挑戦してほしい」ということです。一口に品質管理と言っても、社内で行う場合もあれば現場に赴いて行う場合もある。さまざまな方法に興味を持ってチャレンジしてほしいし、資格取得にも挑戦してほしいと思います。

中里さん中里
品質管理というと保守的なイメージがありましたが、挑戦する姿勢が大切なんですね。
酒井
年々新しい技術も生まれていますから、興味を持って勉強する姿勢は大切です。例えば10年以上前のことですが、耐震偽装問題を契機に管理基準が変わり、管理も厳しくなりました。そういった社会の動きに関心を持って情報をアップデートしなければ、業界でも取り残されてしまいますから。
中里さん中里
先ほど山本さんが、普段使っているものとは違う特殊なコンクリートの依頼を受けた時は苦労すると話されていました。
酒井
新しい材料の場合は、従来と同じ方法で作ってもどんな仕上がりになるか分からないので、試行錯誤が必要です。まずはJIS規格を満たす品質に仕上げることが基本ですが、さらにクライアントが使いやすい製品を目指します。だからこそ行き当たりばったりではなく、普段から知識を蓄えておくことが大切なんです。
中里さん中里
酒井さんは技術主任として、社内の試験データを統括しているんですよね。
酒井
はい。スタッフが集めたデータをチェックし、品質に問題ないか良否を判断します。万が一数字に問題があった場合に、どのような対応をとるか決定するのが私の役目です。例えば「この材料は使えない」と判断して返品しなければならない場合もありますし、配合を修正して製造しなければならない場合もあります。
中里さん中里
その判断で予算も変わるし、大きな責任が伴いますよね。
酒井
品質はお金で代えられないものですから。当社の製品として世に出せないものは妥協できません。それが品質を支えていると思います。
中里さん中里
ありがとうございました!